カジノで稼ぎたい系女子

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カジノ好きにはおすすめしたい映画、『カジノ』

こんにちは!世間は緊急事態宣言などとすごいことになっていますねー。
自宅で映画をみたり、仕事をして過ごしているのですが、
久しぶりに見た映画がやっぱりよかったので、紹介します。
カジノ好きにはおすすめの映画、それが「カジノ」です。



1.映画 カジノとは


178分のアメリカ映画でなんと実話です。「グッドフェローズ」のキャストを再登板させて作ったと言われる、1970年代から80年代のラスベガスを舞台としたマフィア映画です。


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カジノ


2. 登場人物
サム(主人公 デニーロ)、ニッキー(悪友 ジョー・ペシ)、ジンジャー(サムの妻 シャロン・ストーン)、その他



3.あらすじ
ユダヤ系のギャンブルの予想屋サムがラスベガスのカジノの支配人に抜擢され、いったんは大成功するものの人間関係に破綻し、壮絶な粛清のあとにひとりなんとか生きのびるという顛末記です。


4.レビュー
「グッドフェローズ」で評判がよかった BGMの使い方、モノローグを利用したストーリーテリング(実際は、主人公2人が交互に語る)などの技術がより洗練されていて、エンタメとして完成度が上がっていると感じました。
これまで見てきたカジノ映画のなかでは、私はこれがいちばん好きです。


気に入ったのは、特に人物の描かれ方です。
キレキャラ(ジョー・ペシ)に迷いがないところがさっぱりしていて感動します。
流血と暴力のシーンは多いのですが、あまりにも多く、軽々しいので、リアリティがない(実話なのに)。
ゴッドファーザーの時代に遡ると、主人公は神の前でこれまでしてきた殺戮による罪の重みで自己崩壊して、見ているこちらも気持ち的に巻き込まれて暗い気持ちになりましたが、でも、このジョー・ペシに関しては、ぜったい巻き込まれません。
尋常ならざる人でなければ共感はできないでしょう。
すさまじい暴力と犯罪をやってのけます。すごいです。借金を取り立てる相手も人間であり、暴力をふるえば痛みを感じるということがまったく分からないんだと思います。
知らない相手には人格を認めないというやつです。
そうでなければ、どうして自分だけよければいいみたいなマスクの買い占めや、電車でのマスクなし乗車とかする人が絶えないのでしょうか。いや、責めません。それが、わたしたち。


そして、主人公のサムもかなり残念です。ギャンブルの予想屋として腕がよいだけに頭がよく、辣腕支配人として仕事もよくこなすなのですが、女子に対する理解がなく、夫としてはサイテーです。
シャロン・ストーンにプロポーズをするときに、彼女の側は 「結婚して幸せになれるかどうか分からない」とあまりよい結婚観をもっていないことを暗に示すのに、「自分は43歳で子どももそろそろほしいし、きっといい父親になれる」などと描く家庭像が一方的なのです。
だいたい、43歳で若いゴージャスな夜職の女子に一目惚れ、出会って2カ月でプロポーズ、女子は若さとを外見で選びたい気持ちは分からなくもないですが、女子をアクセサリーとまちがえていませんか。
仕事がノリノリで1日18時間仕事するって正気ですか。そのとき、シャロンストーンはどうなっているんですか。お金があれば彼女は幸せなんですか。それで、妻が昔の男と会って、でもとりあえず「寝てない」場合、これは誰が悪いんですか。と糾弾してもしかたない。美人イケメンが好きなのも、手に入れた人間関係に安心しきってしまうのも、これも、わたしたち。


マスクの列にも並ばず、電車で咳をする人にも眉をひそめず、夫から与えられたお金を倹約して良妻賢母をこなし、あるいは、仕事もするがイクメンで家庭も大事にしている、彼らを自分とまったく異なる人種だと考える人もいるでしょう。
しかし、逆説的ですが、これらのことができる人は、この映画の3人を理解するから、この悲劇を引き起こさないためにその行動を選択できるのです。
この映画を作る人たちもそれを知って、ひとつのカリカチュアとして存分にその悪人どもの汚さ、けがらわしさ、言いようによっては凡人の浅はかさを演じきり、そのためによくできたエンタメのように見えるのだと思うのです。


人間の良い部分と悪い部分があらわになったとても見ごたえのある映画です。
長編にはなりますが、時間がある方は是非ご覧ください。